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2008年3月

ただ、ひたすら寝て、食べて…超リアルな闘病記

Book_2

作家の山本文緒さんによるうつ病闘病記「再婚生活」を読みました。

長く、執拗に彼女を苦しませ続けるうつ病。
その闘病生活の一期間、
毎日淡々とその日のできごとを綴っているエッセイ(?)です。

作中には、うつ病に関するうんちくや知識、
はたまたご本人の病状の客観的な描写などはまったく無く、
うつ病に関する有益な情報といったものは一切、排されています。
したがって、この本から、知識やノウハウ的なものを得ることはできません。

また、日記に書かれていることは、
日々、ただひたすら眠り、なにかおいしいものを食べ、猫と戯れ、
たまにどこかに買い物などに出かけ、少しのしごとを片付け……
といったことが延々と続くのみです。

それなのに、貪るように読んでしまいました。

この先に、なにかドラマティックな展開があるわけではないのは、
あらかじめわかっているのですが、
それでも、止められない何かに惹きつけられ、
読むことをやめることができないのです。

おそらく、うつ病患者自身でなければ、
おもしろくもなんともない本だと思います。

けれど、うつ病患者当事者からしてみると、
ただ羅列されているだけの彼女の一挙手一投足が、
いちいち「思い当たる」ようなことばかり。
自分以外のうつ病患者の日常など覗いたこともないわたしにとっては、
その日常の一挙手一投足そのものが、
興味と共感の対象になります。

ただ寝て食べて、日々を暮らす。それだけの本。

だからこそ、そこらへんの専門書よりも、よほどリアリティがあるのです。

また、作中ではわたしが経験することの無かった入院生活についても綴られていて、
日常を隔てた見知らぬ世界の、
でも自分自身も経験するかも知れなかった「扉の向こう」を覗き見ることができて、
とても興味深かった。願わくば、一生経験しないでいたいものですが。

しかし入院するほど重症だった作者が、
家事や日常のことにまで支障をきたすような状態にも関わらず、
毎日、日記をつけ続けることができたと言う事実に、
もうただただ感服するばかりです。

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つちのえねずみ

唐突ですが、
旧暦(太陰暦)の新年(2月7日)を迎えてから、
ひと月半あまりが経ちました。

今年(正確に言うと、太陰暦の今年)の干支は、
60年に1回しかめぐってこない、
「つちのえねずみ」です。

太陰暦や干支を発明した中国の考えかたによると、
この年ほど「ことはじめ」に適している年はないそうです。

というのも、「ねずみ」は繁殖の象徴、
あたらしいいのちを産みだすシンボル。

加えて、今年は「つちのえ」。
これは何を示すかというと、文字通り「土」のことなのです。
これは中国の「五行思想」を反映したもので、
世の万物が「木・金・土・火・水」の五要素で成り立っているところからきています。
土=大地は、生命を生み育てる基盤。

つまり、今年は「何かを生み、育てる」星回りに来ていることになります。

ですから、今年新たにはじめたことは、
太陽の光を燦燦と浴びた肥沃な大地に芽生えるいのちのように、
そして、おおいなる繁殖力をもつねずみのように、
大きく豊かに育って、結実するのだそうです。

さて、わたしにとっての今年は、
昨年の病気という挫折を経て、
新しい生きかた、よりよい人生のありかたを模索すべきフェーズに来ています。

そんなときに、時機よくめぐってきたつちのえねずみ。

この幸運を逃さず、
実り多い未来を夢見て、
いろいろなことはじめにあたってみるつもりです。

太陰暦で数えると、
今年はあとまだ10ヶ月半の時間が残されていることになります。

この10ヶ月半が、勝負です!

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減薬は続行です

2度目の減薬を開始してからの2週間、
うつ病発病期を髣髴とさせる恐ろしい状況が続きました。
激しい倦怠感に集中力や思考力の低下、
睡眠時の中途覚醒に、ときどきの動悸。

習い事のダンスは3回続けてお休み、
ついに仕事も1回、半休をいただき、
次の診察日を待たずに病院へ行こうかと何度も考えました。
しかし昨日の診察では「問題なし」と一蹴されました。

では、つらい不調の原因は?
・減薬に伴う一時的なゆり戻し
・PMS(月経前症候群)との時期的重なり
・季節の変わりめによる不調
・無理な活動による疲れ

これらが複合的に重なって起こったものとのこと。

症状が決定的に重くなったきっかけなのですが、
ある夜、ダンス教室の帰りに飲みに行き、
帰宅が遅くなったことであることを告げると、
主治医の先生は「それは動きすぎです」と一括。

それでも、せっかくはじまった減薬を中断するのはもったいないので、
このまま続行します、とのことです。

このところ、
薬の効きめを実感しなくなるほど好調が続いていましたが、
実はまだまだ薬の効果に頼っていることが、
自分でもよーくわかりました。
季節の変わりめというのも非常に納得です。

日を追って春めいてくる陽気に、
ウキウキと浮き立つ気分が湧いてくる反面、
底はかとなく不安や憂鬱な気分に襲われることが多いこのごろ。
ちょうどうつ病を発症したのが春の盛りだったので、
そんなことをどこかで思い出しているのかもしれません。

エネルギーは8分めにセーブすることに留意し、
せっかくの春を満喫できるようにしたいと思います。

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ヤッタ!! ではなかった減薬・その3

実は先々週の金曜日から、減薬の2段階めに入りました。
はやく薬を止めたくてしかたのなかったわたしは、
「しめしめ、これで順調に薬断ちができるノダ!」と、
ルンルン気分でいたのですが……

わたしが薬を止めたい最大の理由は、
副作用に伴って、6kgも増えてしまった体重を早くもとに戻したいから。
それに付随して、とても不健康な便秘を解消したいから。

現在の処方は:
デプロメール=50mg/日
アモキサン=40mg⇒30mg/日

第2の減薬開始からはや10日経ちましたが、
あきらかに便秘に対してはよき効果が現れてきています。
体重は、まったくかわらず(理由は、このあとに)

そして、先週のはじめから、
しごとのはかどりかたに少し変化が現れました。

すぐに気が散る、
集中力が続かない、
うっかりミスや、頼まれたことをすっかり忘れる、
思考がぼんやりする、
些細な点でつまずく、
それで少々イライラする、
イライラを食べることで解消しようとする、
全体的にやや気力が足りないかんじ。

最初は寝不足かな? それともPMS? と、
あまり気にしていませんでしたが、
それが5日も続いたころにようやく、
「もしかしたら、これって減薬のせいかも???」
という考えがよぎりました……

ついに金曜日にはエンジン切れ。

夜のダンス教室も、そのあとの遊びの予定も急遽、キャンセル。

週末も、歯も磨かず顔も洗わず、
1日パジャマで外へ一歩も出ず、の状態で過ごしました。
これはかなりひさしぶりの現象。
それでも「この週末は物足りなかった」感を少々覚えたくらいなので、
うつ状態としては深刻なものではないと判断。

これも、からだからの「無理するな」のサインだと思い、
翌週に差し支えないよう、おとなしく過ごしました。

そして、今日の出勤日。

午前中は調子よく過ごしましたが、
予定外にみるみるしごとが立てこんできて、
頭が真っ白に……胸がムカつく……息が苦しい……。

春が来て、ちょっとうつに陥りやすいのでしょうか?
そういう、季節の問題でしょうか?
それにしても、症状がPMSによく似ているので、
判断がつきかねます……

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啓発夢・その4

過去のつらかった自分を夢に見たことをきっかけに、
過去の自分がどれだけハードワークに耐えてこられたのかを知り、
次に、以前ほどがんばれていない現在の自分に落ちこみ、
そのあと、
戻れない過去に大きく喪失感を抱えたまま
新しい自分に生まれ変わろうとしていなかった自分に気づき、
最後に、「できないことはできない」とやっときちんと認めることができた。

一晩の悪夢にうなされた、
たったそれだけのできごとが、
結果的に、わたしにいろいろなことを知らせ、考えさせてくれました。

うつを再発しないために、
いままでの生きかたも、いままでの自分も見直す、なんて
何度も何度も思い返していたくせに、
結局は、過去の思考枠にはめられたまま、
新しい道を探せずにいたのだな、と気がつきました。

例えば具体的なところでは、
生きていくための糧となる、しごとに対する考え方がそうです。

わたしは、元気になった暁には、
「人並みに」そして「十分食べていけるように」
なおかつ、「生活が安定するように」
再びどこかの会社にきちんと就職して、
毎月固定のお給料をもらって生活していく、

それ以外の選択肢や可能性を考えていなかったのです。

もちろん、以前のような業種や職種にはもう戻れないだろうから、
オーバーワークにならないように、
自分の能力ややりがいを発揮できるしごとを考えねば……
とは思っていましたが、
それはあくまで「会社員になる」という狭い枠の中で、
働きかたの選択肢を探るという思考に過ぎませんでした。

だから、現在している翻訳のアルバイトは、
あくまで「腰掛け」という位置づけにしか考えていなかったのです。
そろそろ水面下で就職活動「しなければ」などと、漠然と考えながら、
やりたいしごとなど何も思いつかない日々を送っていました。

もっともっと心身に健康で、
いままでとはスタイルを異にする、
新しいワークスタイルを見つけるためには、
もっと大胆に違う視点から考えないと!

そう思ったら、
なんだか、みるみる新しいアイディアが湧いてきました。

新しい働きかた(生きかたも含む)を確立することは、
いろいろな物事に対する「グレーゾーン」を増やすことなのではないかな?
と思っています。

いままでのわたしには到底考えつきもしなかったことなのですが、
これは、ひとつの大きなヒントになると思います。

いまのしごとを例えば「基本給」と考え、
つかず離れずで、細く長くつきあう。
そして、いわゆる営業職で言うような「歩合給」的な感覚で、
ほかにできること、もっとやってみたいことを考える。

もちろん、収入面で言えば、
あまり期待のできない状況になるのは致しかたないですが、
自分が求める条件を100%満たすことはそうそうできないものだし、
ここで、諦めることや妥協に甘んじることを学べばよいのです。
賢い取捨選択も必要。

いまの職場とそこそこにつきあう。
これが、第1のグレーゾーン。

そのほかのしごとは、やるときもあり、やらないときもある。
これが、第2のグレーゾーン。

これは、わたしにとって、かなり新しい考えかた。
そして、やってみればできそうなやりかた。

そのために、まずすべきことは、
いまのしごとに100%のちからを注がず、
70%のエネルギーでこなせるように調整すること。

うん、見えてきました!

ずいぶんひどい夢を見てしまったけれど、
この悪夢は、
なんだかとても建設的なアイディアを知らせてくれたようです。(おわり)

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